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オーシャニア・クルーズ、「日本周遊クルーズにさらに注力」
長年日本寄港、周遊を実施しているオーシャニア・クルーズ。インターナショナルセールス担当副社長のジェイソン・ワース氏は本誌に、オーシャニア・クルーズの日本市場の可能性と魅力、そして今後の展望を語った。
オーシャニア・クルーズは例年日本に配船しているが、その背景について「日本は非常に人気が高く、世界中からのゲストが日本に強い関心を寄せている。観光業が回復し、クルーズも例外ではなく、非常に需要が高まっている」と分析している。
オーシャニア・クルーズが提供する日本をめぐるクルーズは、特に北米や英国をはじめとする欧州の乗客から高い評価を受けており、日本の文化や景観を船上から楽しむことができる点が大きな魅力だという。ワース氏によれば、「多くのゲストにとって日本は新鮮でエキゾチックな目的地であり、クルーズは短期間で日本を効率的に観光するすばらしい手段」という。
2024年は「リビエラ」で日本周遊クルーズを実施した。これまで日本発着を実施していた3万トンの「ノーティカ」よりもサイズアップした6万トンの客船で、多くの乗客を受け入れることができ、需要の高まりに応えることが可能になった。ジェイソン氏は、「リビエラは非常に高い乗船率を誇り、次の日本周遊クルーズもすでに満船だ」と話し、日本市場の需要の高さを強調した。
さらに、オーシャニア・クルーズは日本の旅行代理店とのパートナーシップを強化し、クルーズの知名度を高めるためのプロモーション活動も積極的に行っている。「日本市場は非常に有望であり、成長の余地が大きい」とワース氏は語り、今後も市場拡大に向けた取り組みを続けたいとした。
オーシャニア・クルーズは、特にその「バリュー」に重点を置いている。ワース氏は「オーシャニア・クルーズでは、すべての食事が無料で提供され、そこには24時間のルームサービスや高級ダイニングも含まれている。これが他の旅行手段と比べても非常に高い価値を提供している点だ」と強調する。
また、食事に関しても世界的に有名なフランスのシェフが率いる料理チームが高品質の料理を提供し、船内での特別な食体験が楽しめる点が大きな魅力だと語る。ワース氏は、「オーシャニア・クルーズは食事やアクティビティが豊富であり、クルーズを通じて新しい場所を訪れるだけでなく、世界中の食文化も体験できる」と述べた。
さらに日本人乗客に関して、オーシャニア・クルーズの特にリラックスした雰囲気とドレスコードのない自由なスタイルがフィットすると語る。ワース氏は「日本人ゲストは仕事でスーツやネクタイを着ることが多く、休暇中はリラックスして過ごしたいというニーズが高い」と分析する。
オーシャニア・クルーズは今後も日本市場向けのマーケティングを強化し、日本人乗客にとって最適なクルーズ体験を提供していくことを目指している。ジェイソン氏は、「一度オーシャニア・クルーズを体験すれば、その価値を実感してリピーターになる人が多い」と語った。
写真は左からインターナショナルセールス担当副社長のジェイソン・ワース氏、リビエラのアトリウム、リビエラのダイニング