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アイーダ、先進の混合バイオ燃料をテスト運用

2024.09.10
業界

アイーダ・クルーズは9日、ロッテルダム港で「アイーダ・プリマ」(12万4500トン)に100%再生可能なバイオ舶用燃料を初めて給油したと発表した。このバイオ混合燃料はスイスのヴァロ・エナジーが供給、5日から試験運用を開始した。今回給油したバイオ燃料は有機廃棄物や残渣のみから製造したもので、従来の化石燃料に比べ、温室効果ガス(GHG)排出量を最低85%削減することが期待されている。

 

アイーダは2022年以降、GHG削減に向けた研究開発の一環としてバイオ燃料のテスト使用を継続している。今回は、ハンブルクからノルウェーフィヨルドを通る航海で新しいバイオ燃料を試験運用する。

 

バイオ燃料は環境負荷低減が可能な代替燃料で、既存の舶用エンジンやタンクなどの仕様を変更せずに使用できるため、海運、クルーズ業界で将来に向けた導入が模索されている。アイーダ・プリマに給油したバイオ混合燃料は食品や飼料に適さない廃棄物や、食品・飲料などの製造過程に発生する残渣を原料にしている。

 

アイーダはバイオ燃料に加えLNG燃料の採用も進めている。また、港での陸上電力利用や、船内の余剰エネルギーを蓄えるバッテリーの装備を拡大するなど、GHG排出削減に先進的な取り組みを見せている。

 

写真提供:アイーダ・クルーズ

 

アイーダ、先進の混合バイオ燃料をテスト運用
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