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ストックホルムでも成功、陸電利用を加速するTUIクルーズ

2024.09.19
業界

TUIクルーズは18日、新造船「マイン・シフ7」(11万1500トン、2024年6月就航)がストックホルムで初めて陸上電力システム接続に成功したと発表した。同社傘下ブランドのマイン・シフ・クルーズとハパック・ロイド・クルーズは今年、寄港時の陸電接続は各港累計で59回(前年52回)を数え、年末までにさらに11回の電力供給を受ける予定。

 

同社は今年4月、32の港と目的地で構成するクルーズ・バルチック・ネットワークとの間で、バルト海域の港で陸電を使用する意向宣言に署名するなど、温室効果ガス(GHG)削減へ積極的に取り組んでいる。

 

現在、マイン・シフ船隊7隻のうち6隻、ハパック船隊は5隻中4隻が陸電接続設備を備えている。未対応の「マイン・シフ3」(9万9430トン、2014年就航)は来年、装備を完了する予定。

 

陸電やグリーン陸上電力のほか、TUIはバイオ燃料の試験使用をはじめ、グリーンメタノール(製造過程で排出されるGHGがゼロまたは極めて少ないメタノール)やE-LNG(二酸化炭素回収・貯留技術などで回収した二酸化炭素と再生可能エネルギー由来の水素から合成するLNG燃料)といった電子燃料の将来的な活用も視野に研究を進めている。

 

最新のマイン・シフ7はメタノール、特にグリーンメタノール(バイオメタノールあるいは電子メタノール)に対応できるように設計されている。

 

写真提供:TUIクルーズ

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