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ミツイ オーシャン フジ、横浜港にて引き渡しセレモニーを実施

2024.09.25
日本船社

横浜港新港ふ頭ターミナルで25日、商船三井クルーズの「ミツイ オーシャン フジ」の引き渡しセレモニーが行われた。

 

商船三井クルーズは既報のとおり、シーボーン・クルーズが運航する「シーボーン・オデッセイ」(3万2477トン)を購入、2024年12月よりミツイ オーシャン フジと改名して運航する。今回はシーボーン・オデッセイが最後の航海を終えたタイミングで、その引き渡しを記念するセレモニーが船内で実施された。

 

セレモニーではシーボーン・オデッセイのクラシミール・ラデフ船長が登壇。「シーボーン・オデッセイには造船の段階から関わっており、船長になったのもこの船だった。思い入れがあるだけに、今後、この船を恋しく思うだろう。一方で、新たにミツイ オーシャン フジとしてデビューし、次なる旅に出ることを光栄に感じる」とあいさつした。

 

これに対しミツイ オーシャン フジのキム・ロジャー・カールソン船長は「今日は私にとっても商船三井クルーズにとっても光栄な日だ。本日、日本で初めて全室スイート仕様の客室を擁すミツイ オーシャン フジが船隊に加わった。この船で美しいにっぽんを航行することを誇りに思う」と返答した。

 

その後、シンガーによって楽曲『Time to say good bye』が披露されるなか、船旗の掲揚の様子が映像で放映された。楽曲が終わると会場はスタンディング・オベーションとなり、拍手に包まれた。

 

その後、商船三井クルーズの山下晶一朗取締役 執行役員が登壇。「われわれはこの美しい船を引き継ぎ、心躍るエンターテインメント、おいしい食事、そして厳選した寄港地観光ツアーを通じ、日本の美しい船旅を提供していく。これまでの15年間、この船は安全運航を続け、多くのお客さまに幸せな船旅を提供してきたことに、心からの敬意を表す」とあいさつした。

 

その後、ピアニストの演奏によって坂本龍一作曲の楽曲『戦場のメリークリスマス』が披露された。

 

続いて横浜市の新保康裕港湾局長が登壇。今回シーボーン・オデッセイが横浜港に初寄港したことに触れ、「最後の航海に横浜港を選んでいただきありがたい。今後ミツイ オーシャン フジになっても多く寄港してもらいたく、乗客や乗務員の方々が楽しめる横浜であるよう尽力したい」と語った。

 

セレモニーの後、取材に訪れたメディアに対して船内が公開された。中でも特徴的な施設として注目を集めたのが、「ミツイ オーシャン スクエア」。同施設はカフェやライブラリーを併設したラウンジで、ここにフロントデスクやビジネスセンター機能を揃える。他船にはない施設で、広めの空間が確保されていることも特徴。

 

今後、同船はドックでの改装工事に入り、船内の案内板などが新たになる。ただし同船はこれまでラグジュアリー船として運航されてきており、多くの施設がすでに完成されていることから、既存のままの利用する施設も多い。2024年12月1日より営業航海を行う。

 

写真は左から新港ふ頭に入港したミツイ オーシャン フジ、セレモニーでの登壇者(右から4人目がクラシミール・ラデフ船長、5人目がキム・ロジャー・カールソン船長)、ミツイ オーシャン フジのプールデッキ

ミツイ オーシャン フジ、横浜港にて引き渡しセレモニーを実施
ミツイ オーシャン フジ、横浜港にて引き渡しセレモニーを実施
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