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カーニバル、第3四半期は”驚異的な業績”
カーニバル・コーポレーションは9月30日、2024年度第3四半期(2023年6月〜8月)の決算を発表、同社のジョシュ・ワインスタイン最高経営責任者(CEO)は「驚異的な業績を達成し、営業面での記録を塗り替えた」と報告した。
第3四半期の売上高は前年同期比15%増の78億9600万ドル、営業利益は同34%増の21億7800万ドル、純利益は同62%増の17億3500万ドルだった。営業利益、純利益ともに四半期の売上高としては過去最高、いずれも6月末時点の予想を上回った。
調整後EBITDA(金利・税金・償却前利益)は過去最高の28億2200万ドルで、前年同期比で25%以上増加した。フリート全体のキャパシティは減ったものの、8月末時点の顧客からの預り金総額は68億ドルで、第3四半期としては過去最高を記録した。
3期累計(2023年12月〜2024年8月)の売上高は同18%増の190億8300万ドル、純利益は前年同期の2600万ドルの赤字から16億1300万ドルを計上、大幅に収支を改善している。
予約は依然好調で、2025年のほぼ半分が予約済み。同社によると、販売可能な在庫が前年より少なくなっているため、強い需要を背景に記録的なチケット価格を実現している。ワインスタインCEOは「2026年は過去3カ月で記録的な予約数を達成し、前例のないスタートを切っている」と指摘。2025年通期の累計予約高、価格水準はともに過去最高だった2024年を上回っている。
第4四半期の純利回りは、特に好調だった2023年に比べ約5%上昇する見通し。調整後 EBITDA は約11億4000万ドルで、前年同期比で20%増加する見込み。
通期の純利回りは2023年度比で約10.4%増加し、今年6月時点の予想を上回る見通し。調整後EBITDAは約20億ドルで、2023年度比で40%以上増え、6月時点の予想を2億ドル近く上回ると見ている。
カーニバル・コーポレーションはカーニバル・クルーズ・ライン、ホーランド・アメリカ・ライン、プリンセス・クルーズ、シーボーン・クルーズ、キュナード・ライン、P&Oクルーズ、アイーダ・クルーズ、コスタ・クルーズのブランドを所有している。
写真提供:カーニバル・クルーズ