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フッティルーテン・グループは11月28日、フッティルーテンとHX（フッティルーテン・エクスペディションズ）を投資コンソーシアムに売却、5億ユーロを超える新規資本を確保したと発表した。2023年9月から進めていた両事業の分割計画は2025年1月に完了する予定で、それぞれ独立した事業体として存続することになる。

HX社（本社:ロンドン）のゲルブハルト・ライナーCEOとフッティルーテン社（本社:オスロ）のヘッダ・フェリンCEOは、売却後も引き続き両社の経営に携わる。今回の会社所有権の変更で日常業務、顧客サービス、取引先に実質的な影響はないとしている。

新たに投入される資本には2億5000万ユーロ以上の資金調達、未払い債務の大幅な削減、償還期間の延長などが含まれる。今回の取引により、フッティルーテンと親会社であるフッティン・グループの未払い債務は10億ユーロ以上削減され、残り約4億ユーロの債務については、返済期限が少なくとも2030年まで延長されるとしている。

ノルウェーフィヨルド沿岸急行船を運営するフッティルーテンは、資産運用会社アリーニ・キャピタル・マネージメント、アルバコア・キャピタル、ベアリングスを含む投資グループから1億1000万ユーロの新たな長期資金を確保。

一方、探検クルーズ専門のHXは、アリーニとサイラス・キャピタル・パートナーズへの売却に伴い1億4000万ユーロを新規に調達したことを明らかにした。

写真提供:フッティルーテン