News

商船三井クルーズ、「三井オーシャンフジ」の命名式を開催

2024.12.09
日本船社

商船三井クルーズは12月7日、「三井オーシャンフジ」の就航を祝う記念イベントを東京国際クルーズターミナルに停泊中の同船内で開催した。イベントの中で命名記念式典を実施、華道家元池坊の次期家元池坊専好氏が同船を命名した。

 

命名記念式典は三井オーシャンフジ船内の「オーシャンステージ」で行われ、商船三井クルーズ株式会社の向井恒道代表取締役社長執行役員と三井オーシャンフジのキム・ロジャー・カールソン初代船長が登壇し、安全な航海、そして、乗客と乗組員の幸せを願うスピーチを行った。

 

式典のハイライトとなる命名式では、560年以上もの歴史をもつ池坊で女性として初めて華道家元池坊を継ぐ次期家元の池坊専好氏が『本船を「三井オーシャンフジ」と命名いたします。この船が、今後長きにわたり美しい日本、そして世界をめぐり、心をつなぎ、安全に航海することを願います』と命名、続く命名の儀では伝統的なお酒のボトル割が行われ、会場に中継で放映された。

 

この日のステージは池坊青年部代表の池坊専宗氏が生けた葉と花を組み合わせた自然のありのままの美しさを表現した“いけばな”が彩った。

 

命名記念式典には株式会社商船三井の橋本剛代表取締役社長執行役員をはじめとする多くの関係者も出席、三井オーシャンフジの門出を祝った。

 

同日午前中には、向井恒道代表取締役 社長執行役員が登壇し記者向けの説明会を行った。

 

その説明の中で、同社が保有する複数隻のクルーズ船が同時に着岸してデビューを祝うのは1990年のにっぽん丸(現在運航中の3代目)の就航時以来、実に34年ぶりだと明かした。当時、にっぽん丸のデビューを祝うために「ふじ丸 1989-2013)」が横に並んだが、この日はにっぽん丸が東京港に停船、ふじ丸の名を受け継ぐ三井オーシャンフジの門出を祝った。

 

さらに昨年社名を「商船三井クルーズ」に変更したことについて説明。英語でブランド名を「MITSUI OCEAN CRUISES」と複数形にしたことについて、「三井オーシャンフジとにっぽん丸の2隻体制になることで、多彩なクルーズを提供し、サービスを拡充していくことを目指す」と述べた。

 

加えて同氏は三井オーシャンフジの最大の特徴は「世界基準の上質なしつらえ」と「日本の文化・食体験」の融合と説明。小さめなサイズのクルーズ船ながら全室オーシャンビュースイートの客室、そして共用スペースの充実により船内の過ごし方に快適性と利便性を提供することを特徴として挙げた。さらに今までの経験を活かした寄港地との連携で実現する独自のツアーも同船の特徴だと説明した。今後は2隻で短期から中期、ときには90日を超える長期クルーズまで幅広いコースを展開する。

 

写真は左が命名式の様子で左から向井恒道代表取締役社長執行役員、華道家元池坊・次期家元の池坊専好氏、三井オーシャンフジのキム・ロジャー・カールソン初代船長。写真中央は向井恒道代表取締役社長執行役員、写真右は東京港国際クルーズターミナルに停泊中の三井オーシャンフジとにっぽん丸

商船三井クルーズ、「三井オーシャンフジ」の命名式を開催
商船三井クルーズ、「三井オーシャンフジ」の命名式を開催
商船三井クルーズ、「三井オーシャンフジ」の命名式を開催
TOPへ戻る
シェアアイコン