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新造船「バイキング・ベラ」の命名式、トリエステで開催

2024.12.09
外国船社

バイキングは5日、イタリアのフィンカンティエリ(アンコーナ)で建造した新造船「バイキング・ベラ」(5万3400トン)の命名式典をトリエステで開催した。命名者はフィンカンティエリのクルーズ事業部門で副社長兼プロジェクトマネージャーを務めるイヴァナ・エリチェ氏。同氏は12年間にわたってバイキングの海洋クルーズ客船の設計とエンジニアリングを監督してきた。

 

式典ではメトロポリタン歌劇場の会長で、姉妹船「バイキング・サターン」の命名者アン・ジフ氏がイヴァナ氏にバイキング伝統の太斧を贈呈。斧は2023 年6月に行われたサターンの命名式でも使用されもの。斧を手渡されたイヴァナ氏がボタンを押すと、祝福のアクアビットのボトルが船体で割られた。

 

ゲストとして世界的なクロスオーバー・ソプラノ歌手で姉妹船「バイキング・ジュピター」の命名者、シセル・キュルケボさんや、イタリアの有名歌手アレッサンドロ サフィナさんらが出席、パフォーマンスを披露した。

 

ベラはフィンカンティエリがバイキング向けに建造した13隻目の海洋クルーズ客船。乗客定員998人、499室ある客室は全ベランダ付き。液体水素と燃料電池をベースに将来を見据えた設計が施され、ゼロエミッションを実現する新技術が利用可能となったときに改造できるよう準備されている。

 

ベラは12月末まで地中海に就航した後、年明けから8月までロンドンやベルゲンなどを拠点にノルウェーフィヨルド、北海、バルト海でクルーズを展開、その後地中海に戻る予定。

 

フィンカンティエリは現在、バイキングの後続船として「バイキング・ベスタ」(2025年竣工)、「バイキング・ミラ」(2026年竣工)を建造中。

 

写真(左):左からアン・ジフ氏、バイキング会長兼CEOのトルステイン・ハーゲン氏、イヴァナ・エリチェ氏、バイキング副社長カリーヌ ハーゲン氏
写真提供:ビジネスワイヤー

 

新造船「バイキング・ベラ」の命名式、トリエステで開催
新造船「バイキング・ベラ」の命名式、トリエステで開催
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