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カーニバルの2024年、記録ずくめで5年ぶりの黒字決算
カーニバル・コーポレーションの2024年度(2023年12月〜2024年11月)は強い需要環境を背景に過去最高の売上高を記録、通年ベースで2019年度以来5年ぶりに黒字へ転換した。営業利益、調整後EBITDA(金利・税金・償却前利益)も記録を更新した。
同社が20日発表した決算報告によると、2024年度第4四半期(2014年9月〜11月)は売上高59億3800万ドル(前年同期比10%増)、純利益3億300万ドル(前年同期損失4800万ドル)を計上。調整後EBITDAは過去最高の12億2000万ドル(前年同期比29%増)となり、9月時点の予想を8000万ドル上回った。
第4四半期が好調だった理由として同社は、乗船価格の上昇、船内売上の増収、コスト改善などを挙げている。顧客預り金の総額は過去最高の68億ドルに達し、前年同期(2023年11月30現在)を4億ドル上回った。
この結果、通期の売上高は250億2100万ドル(前年比16%増)、営業利益は前年比83%増の35億7400万ドルで過去最高。純利益は前年の7400万ドルの損失から19億1600万ドルの黒字に転じた。調整後EBITDAは61億1000万ドル(前年同期比44%増)で過去最高を記録した。
予約は引き続き第4四半期も伸長。大統領選挙前後は通常に比べ低調な時期にもかかわらず、2025年分は既に3分の2近くを予約で埋めており、乗船価格、稼働率ともに記録を更新している。
2025年度の純利回り(一定通貨換算ベース)は、記録的だった2024年の水準を約4.2%上回る見通し。調整後純利益は前年比20%以上増の約23億ドル、調整後EBITDAは前年比約5億ドル増の約66億ドルを見込んでいる。
写真:カーニバル・コーポレーションのジョシュ・ワインスタインCEO