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ポナン・エクスプロレーションズ・グルーブは16日、小型ラグジュアリー客船による探検クルーズで知られるアクア・エクスペディションズの株式を過半数取得したと発表した。アクアのフランチェスコ・ガッリ・ズーガロCEO兼創業者は株主として残り、現在のブランド名を継続、運営していく。

買収は、ピノー一族の投資会社アルテミス・グループの支援によるもの。同グループはグッチ、サンローラン、ボッテガ・ヴェネタ、バレンシアガなどの一流ファッション・ハウスを、一族が経営するケリング社を通じて保有している。オークション・ハウスのクリスティーズや、現代美術の世界最大のプライベート・コレクション、ピノー・コレクションなども所有している。

発表によると、今回の取引はアクアがセーシェルとタンザニア、特にアルダブラ諸島に焦点を当てた東アフリカのクルーズを開始するタイミングで行われた。

ポナンは極地探検や島嶼クルーズを得意としている高級ブランドで、現在13隻を保有している（別ブランドのポールゴーギャン含む）。2015年にアルテミス傘下となり、現在に至っている。

アクアはカンボジア、ベトナムのメコンデルタ、アマゾン（ペルー）で3隻の高級リバー客船を運航。また、モーター・メガヨット2隻による東インドネシア、ガラパゴス諸島を巡るクルーズを展開している。

写真:アクアの船隊　提供:ポナン