News

酒田港クルーズセミナー開催、乗客アンケート調査など報告

2025.02.19

山形県と“プロスパーポートさかた”ポートセールス協議会は18日、「クルーズセミナーin酒田――MSCベリッシマ来航報告会」を酒田市内で開催した。酒田港の外航クルーズ船寄港促進を目的としたもので、行政や観光関係者ら約80人が参加した。

 

山形県は昨年10月5日に酒田港に寄港した「MSCベリッシマ」(17万1598トン)の乗客と乗組員向けにアンケート調査を実施。第1部ではその調査結果を海事プレス社の斉藤正幸・客船誘致推進部長が報告した。「『上陸中の観光情報提供』についてはポジティブな反応が8割を超え、これは地元観光協会などの努力の賜物と言える。『山形・酒田のイメージ』として『おもてなし』が上位に入るのはいいが、逆に言えば強烈なインパクトやシンボルが欠如していることを意味する。今後は『酒田港ならでは』というポイントを追求し、他港とは違う特異性を開発していくことが重要だ」と分析した。

 

第2部ではMSCクルーズ・ジャパンの区祥誠・日本・韓国営業本部長が「クルーズポートとしての酒田港の可能性について」をテーマに講演した。「2026年には酒田への寄港を複数回計画している。船ならではのアクセスの良さがあり、出羽三山などの日本遺産も強みだが、認知度が低いことは弱みだろう。今後は船社幹部へのPRや、メディアトリップの実施、テレビメディアの活用などの誘致戦略も有効だ。将来的にロシア寄港が再開すれば、CIQ(税関・出入国管理・検疫)の機能もあるといい。ベリッシマには乗組員が約2,000人も乗船しており、彼らに買い物や観光でいかにお金を使ってもらうかも重要だろう」と述べた。

 

写真1点目:講演の様子

写真2点目:講師のMSCクルーズ・ジャパンの区営業本部長(左)と海事プレス社斉藤

 

酒田港クルーズセミナー開催、乗客アンケート調査など報告
酒田港クルーズセミナー開催、乗客アンケート調査など報告
TOPへ戻る
シェアアイコン