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シンガポール港、客船向けに初のLNG燃料補給を完了

2025.02.26

トタルエナジーズ・マリン・フュエルズは25日、シンガポール・クルーズ・センター(SCC)で初めてクルーズ客船向けにLNG燃料を補給した。事業パートナーの商船三井が所有し、V.シップスが管理する燃料船「ブラッサボラ」が、シルバーシー・クルーズの「シルバー・ノヴァ」(5万4700トン)に供給した。

 

SCCのジャクリーン・タン最高経営責任者(CEO)は「クルーズ業界では、LNGを燃料とする二元燃料船が増えつつあり、このような進展を大いに歓迎している。シルバー・ノヴァがLNG燃料補給を計画していることを知ったとき、私たちはトタルエナジー社と協力し、すべての関係者をまとめるために迅速に行動した」と述べた。

 

さらに、同CEOは「これはシンガポール初のクルーズ客船へのLNG燃料補給であるため、運用の準備を確実にする必要があった。シンガポール海事港湾庁(MPA)の指導のもと、すべての関係者が遵守すべき厳格な手順に従った。この成功により、他のLNGクルーズ客船もハーバーフロント・ターミナルで給油できるようになるだろう」と語った。同ターミナルでは既に2016年から港湾船舶や商船向けにLNG燃料を提供している。

 

トタルエナジーズのルイーズ・トリコワール航空・船舶用燃料担当上級副社長は「業界の協力に貢献し、尊敬するパートナーと共にシンガポールとアジア太平洋で重要な節目を迎えたことを誇りに思う」と評価。

 

MPAマリンサービス部長のチュア・イエン・ヒアン氏は「シンガポール初のクルーズ船へのLNG同時給油が成功裏に完了したことは、給油の安全性と効率性の最高水準を維持するための私たちの努力とコミットメントを反映したもの。世界有数のバンカリング・ハブとして、シンガポールは今後も安全で責任あるバンカリング業務を確保するとともに、将来的なマルチ燃料への移行を支援していく」と述べた。

 

写真提供: トタルエナジーズ・マリン・フュエルズ

シンガポール港、客船向けに初のLNG燃料補給を完了
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