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カーニバルが第1四半期で記録的な収益、通期予想を上方修正
カーニバル・コーポレーションは21日、2025年第1四半期(2024年12月〜2025年2月)の決算を発表した。売上高は四半期としては過去最高の58億1000万ドルで前年同期比7%増だった。営業利益は前年同期のほぼ2倍の5億4300万ドルを計上、同様に過去最高を記録した。
純損失は7800万ドルで、前年同期の2億1400万ドルから大幅に縮小した。純利回り(為替変動の影響を除いたベース)は2024年より7.3%高く、12月の予想を2.7%上回った。
同社は期中に55 億ドルの債務を借り換え、年間1億4500万ドルの利息を減らすとともに、債務残高をさらに5 億ドル削減した。純損失には借り換え取引に関連する債務返済費用2億5200万ドルが含まれており、将来の収益拡大を見越したものとしている。
一時的な損益や特殊要因を除いた調整後純利益(純利益)は1億7400万ドル、調整後EPS(1株当たり利益)は0.13ドルとなり、純利回りの大幅な改善により12月時点の予想を1億7300万ドル上振れした。調整後EBITDA(金利・税金・償却前利益)は、前年同期比38%増の12億ドルで過去最高。12月の予想を1億6500万ドル上回った。
顧客預託金総額は、チケット価格とクルーズ前の船上販売の継続的な好調さを反映して、第1四半期としては記録的な73億ドルに達し、 前年同期を上回った。
予約も順調に伸びている。同社はマーケットの盛り上がりを背景に、年間で予約が最も集中するウェーブ・シーズン(年末から3月頃までのクルーズ業界の繁忙期)を早くスタートし、販売可能な2025年の客室が少ない状態で年を迎えた。このため、第1四半期に受けた2025年の残り期間の予約価格は、昨年よりも高い水準を達成した。
同社は第2四半期(3月〜5月)について、純利回りは前年同期比で約4.4%の上昇を見込んでいる。調整後EBITDAは約13億ドルで、同10パーセント増を予想。
2025年通期について同社は、純利回り(為替変動の影響を除いたベース)は2024年より約4.7%高く、12月予想より0.5%高くなると予想。調整後純利益は2024年に比べて30%以上の増益となり、12月予想を1億8500万ドル上回る見通し。調整後EBITDAは約67億ドルで、同じく約10%増加し、予想を上回る見込み。
カーニバル・コーポレーションはカーニバル・クルーズ・ライン、プリンセス・クルーズ、コスタ・クルーズ、アイーダ・クルーズ、ホーランド・アメリカ・ライン、キュナード゜・ライン、P&Oクルーズ、シーボーン・クルーズ・ラインの傘下ブランドを運営している。
写真提供:カーニバル・コーポレーション
