クルーズニュース

News

MSCクルーズは5日、世界最大、最先端のクルーズ・ターミナルをマイアミ港でオープンした。

デザインは米国のアルキテクトニカ、建設はフィンカンティエリが担当。施設は4万5771平方メートルで、毎日最大3万6000人の乗客に対応でき、同時に3隻が利用可能。業界で初めて生体認証システムを実装し、乗船手続きを迅速、効率化した。

乗客は専用アプリやウェブサイトからオンラインでチェックインし、必要書類をアップロード。数分で乗船チケットを受け取り、生体認証処理を準備できるため、乗船までの時間を節約できる。ターミナル施設（6階建て）には隣接して2400台以上収容できる駐車場があり、オンラインで予約可能。

バス、タクシー、ライドシェア用の屋根付きの乗降用エリアも用意。オンラインでチェックインした乗客は、ターミナルへ進む前に駐車場の所定の場所で荷物を預けられる。

生体認証を選択した乗客は、パスポートをスキャンして、端末のカメラを見るだけで審査手続きに入れる。続くセキュリティ・レーンでは、迅速、効率的、シームレスなスクリーニングを行う。

乗客は乗船前に広々としたターミナル内の待合室を利用できる。ヨットクラブの乗客にはプライベート・ラウンジを用意、プレミアム・ドリンクやスナックを提供する。

マイアミ港から出航するMSCクルーズ、エクスプローラ・ジャーニーの船にサービスを提供する。9日には新造船「MSCワールド・アメリカ」（21万5863トン）の命名式典を同ターミナルで開催する。

写真提供:MSCクルーズ