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バイキング、新造船2隻を発注、初の水素燃料客船の詳細も発表
2025.04.09
業界
バイキングとフィンカンティエリは8日、外洋向け新造船2隻(納期2031年)とオプション2隻(納期2033年)の建造で契約を締結したと発表した。バイキングは2028年までに26隻のリバークルーズ客船を追加する一方、2031年までに新たに11隻の外洋クルーズ客船の竣工を予定している。同社は2028年に110隻のリバークルーズ客船、2031年に23隻の外洋クルーズ客船(含む探検クルーズ客船)を保有することになる。
また両社は同日、排出ガスゼロで運航可能な世界初の水素燃料クルーズ船、「バイキング・リブラ」(5万4300トン)の詳細を明らかにした。フィンカンティエリのアンコーナ造船所で建造中の同船は、2026年後半に引き渡し予定。同型の「バイキング・アストレア」も既に着工しており、納期は2027年。
リブラ、アストレアの乗客定員998人、客室数499。部分的に液化水素と燃料電池をベースにした推進システムを採用。このハイブリッド・システムにより、ゼロ・エミッションでの航行が可能になるという。フィンカンティエリの子会社で、高度な燃料電池技術を専門とするイソッタ・フラスキーニ・モトーリ (IFM) の同システムは、最大6メガワットの電力を出力する。
写真:バイキング・スター 提供:バイキング

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