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マリーナベイ・クルーズセンター、大規模改修を予定
マリーナベイ・クルーズセンター・シンガポール(MBCCS)は開業以来、最大規模の改修工事に着手する。新たなチェックイン・エリア、最新のアメニティ、より多くのバス駐車スペースや配車サービス用駐車場を拡充した地上交通エリアを設ける予定。
現在のターミナル運営会社であるエス・エィ・ティー・エス-クルエルス・クルーズ・サービス(SATS-クルエルス)が、今年第1四半期から9カ月間の改修工事を主導する。約4000万シンガポールドルに及ぶ投資を考慮し、シンガポール政府観光局(STB)は、SATS-クルエルスとMBCCSの運営契約を8年間延長し、さらに2年間の延長オプションも付与した。延長期間は2027年5月から2037年3月までとなる可能性がある。
改修後は、大型化が進む客船2隻の同時着岸が可能となる。収容乗客人数は6800人から1万1700人に増加すると予想している。計画にはラウンジ施設の増設、乗降客用の座席エリアの拡充、チェックイン・ステーションの設置などが含まれる。
MBCCS前の空き地は地上交通アクセス施設に転換し、ターミナルへの乗客のアクセスを大幅に改善する。マリーナ・コースタル・ドライブの一部が拡幅されることで、交通アクセスも向上。新しいアクセス施設により大型バスの停留所数が増加し、配車サービス用の駐車場も2倍以上に増える見込み。さらに、現在のアクセス施設の一部は、新しいチェックイン・エリアへ段階的に改修する。
MBCCSは2012年5月に運営を開始。これまでクルーズ船を2000回以上受け入れ、800万人以上の乗客を扱ってきた。
SATS-クリエルスは、シンガポール航空の子会社SATS(シンガポール・エアポート・ターミナル・サービス)と、バルセロナ港湾公社のクルーズターミナル運営会社クリエルス・デル・ポート・デ・バルセロナとの合弁会社。
予想図:完成後の地上交通エリア 提供:シンガポール政府観光局
