クルーズニュースNews
国道九四フェリー、新造船「涼かぜ」来年2月就航
2020.12.28
フェリー
近鉄グループの国道九四フェリーは来年2月1日、大分県の佐賀関港と愛媛県の三崎港を結ぶ航路に新造フェリー「涼かぜ」を就航させる。就航20年を迎えた現行船「遥かぜ」(697トン、2001年建造)とリプレースされる。臼杵造船所で建造され、建造費は約19億円となる。
同船は約1,200トンと現行船より大型化する。客室スペースを拡大するとともに、車両積載台数を16台分増やした。一方で、旅客定員は変更せず、椅子席やカウンター席の増設、3階客室へのトイレ増設などを行うことで、これまで以上にゆったりと船内で過ごせる環境を作った。
船体塗装や内装デザインも一新。船内空間は「元気さ」と「スマートさ」をテーマに、フロアごとに内装を変化させ、既存フェリーとは異なる新たなイメージとした。船内設備については、エレベーターや多目的トイレなどを設置し、バリアフリーに対応した。さらに、通常の椅子席や桟敷席のほか、授乳室やキッズスペース、有料の個室、展望室、マッサージチェア室を設けるなど、あらゆる年代の旅客へ安心・快適に利用してもらう空間を提供する。
新型コロナウイルス対応では、抗ウイルス・抗菌加工を実施しており、安全を確保している。
【主要目】
総トン数:1,200トン、全長:86.65m、幅:13.40m、航海速力:16.0ノット、機関出力:1471kw×2基、航行区域:限定沿海。旅客定員:292人(一般席271人、展望席15人、個室6人)、積載台数:57台(普通乗用車換算)
写真左:涼かぜ外観
写真中:2階いす席
写真右:3階桟敷席