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金沢港、開港50周年で記念式典開催 シンボルマーク公表も
石川県と金沢港振興協会は11月29日、石川県金沢市の金沢港クルーズターミナルで、金沢港開港50周年記念式典を開催した。式典には関係者ら200人以上が出席。石川県の谷本正憲知事らが金沢港のこれまでの歩みを紹介。さらに船社、荷主関係者への感謝状贈呈、金沢港のシンボルマーク公表を行い、今後の金沢港のさらなる発展に向けて意気込みを示した。式典会場となった金沢港クルーズターミナルは今年6月にオープン。式典当日には来場50万人を達成した。
式典冒頭、谷本知事は「クルーズ船はクルーズ人気の高まりや15年の北陸新幹線金沢開業も相まって、海外ラグジュアリー船などの寄港が急増し、金沢港への寄港数は日本海側トップクラスとなるなど、金沢港を取り巻く環境は大きく変貌を遂げている」とあいさつした。
式典後には、俳優・気象予報士の石原良純氏による講演やクルーズや貨物、港のにぎわいを通じた金沢港の今後についてパネリストが語るフォーラムを実施。フォーラムは髙山純一・金沢大学名誉教授を進行役に、クルーズライターの上田寿美子氏、商船三井客船の山口直彦社長などがパネリストとして登壇。上田氏や山口社長がクルーズの現状やクルーズ船における徹底した新型コロナウイルス対策を紹介した。この中で山口社長は「金沢港と“にっぽん丸”の関係を説明すると、金沢寄港ではなく、金沢発着のクルーズをしているということ。今年は残念ながら中止になってしまったが、来年以降の新たな計画を考えたい」と語った。
また上田氏は金沢港の魅力について海外港湾と比較したうえで「まず安心・安全に上陸できること」とし、また「新幹線とクルーズを組み合わせたレール&クルーズ、飛行機と組み合わせたフライ&クルーズ、ホテルと組み合わせたステイ&クルーズなどがあるが、クルーズと何かを組み合わせることで利便性を高め双方の魅力を引き立てるやり方がある。今後はぜひ金沢&クルーズをコンセプトとして打ち立てては」と述べた。
写真左:あいさつする石川県の谷本正憲知事
写真中央:式典では金沢港のシンボルマークを公表した
写真右:フォーラムの様子