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東京港、晴海客船ターミナル解体へ、東京五輪終了後
2020.11.12
港
東京港の晴海客船ターミナル(写真)が取り壊されることが決まった。東京都が今週、ターミナル解体設計業務の発注内容を公表した。同ターミナルは、これまで約30年間にわたって数多くのクルーズ客船を受け入れてきた。施設の老朽化や、今秋に東京国際クルーズターミナルが稼働したことを受けて役割を終え、東京五輪・パラリンピック終了後に解体に着手する。ただ、建物撤去後もふ頭としての機能は残し、当面は必要に応じて客船を受け入れる予定だ。
晴海客船ターミナルは国内外の客船が接岸する東京の海の玄関として、開港50周年を迎えた1991年に供用を開始した。ただ、足元では施設の老朽化が進んでいるほか、今年9月に新たな客船ふ頭として東京国際クルーズターミナルが稼働したことから、客船ターミナルとしての役目を終え、解体することとなった。
東京国際クルーズターミナルは現在、1バース体制となっている。だが、2017年の東京港港湾計画の軽易な変更により2バース化の計画を盛り込んだ。現時点で工事時期は未定だが、岸壁延長680メートル・水深11.5メートルの2バース化とし、これにより同一ターミナルで複数客船の同時係留も可能となる。晴海では、客船ターミナル解体後も当面は必要に応じて客船を受け入れていきたい方針だが、将来的に2バース化が実現した時点で晴海の客船受け入れ機能を移管する予定となっている。
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