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にっぽん丸、船内濃厚接触者特定アプリ導入へ
2020.10.15
日本船社
商船三井客船は14日、運航を再開する「にっぽん丸」(2万2472トン)における新型コロナウイルス感染症対策についての説明会をメディア向けにオンラインで開催した。川野惠一郎サービス管理グループ担当取締役が感染症対策について説明し、「感染者乗船のリスクを減らす、船内での感染リスクを抑える、感染拡大リスクを抑える――を3本の柱とし、感染症対策を徹底していきたい」と述べた。
乗下船、船内でのスクリーニングを徹底するため、人工知能(AI)搭載のサーモグラフィーを2台導入。乗下船口と、マスクを外すことのあるダイニングルーム入り口に設置予定で、顔認識と体温異常のアラーム検出により発熱者を検出する。この情報をICカードとひもづけることで、毎日の体温を管理し、発熱者を追跡することができるようにする。さらに、船内での感染拡大を防ぐため、濃厚接触者特定アプリを導入し、乗船証を利用して乗客の位置を把握・追跡できるようにすることを検討している。
乗船前の乗客乗員のPCR検査、船内換気や清掃・消毒、ソーシャルディスタンスの確保、感染者が発生した場合の対応など、同社のマニュアルに沿って感染症対策を徹底する。
最後に山口直彦社長があいさつし、「クルーズの運航再開に関しては、陸上の輸送機関やエンターテインメントに比べ、さらに高いレベルでの意識と感染予防策、万が一の事態における拡大防止策が求められていることを認識している」と述べ、「ウィズコロナの時代におけるクルーズとして、海との親しみ、ゆったりと自分との対話を大切にする時間、季節に応じたおいしい食事、よりすぐりの寄港地観光など健康でありたいと祈るお客さまに訴求できる内容を自信を持ってお届けしたい」と力強く語った。
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