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旅客船各社のコロナ対策、HPで紹介
2020.08.27
業界
鉄道・運輸機構(JRTT)はこのほど、ホームページ(HP)に「新型コロナ対策のお役立ち情報集」(https://www.jrtt.go.jp/ship/technology/covid-info/)を立ち上げた。JRTTの共有建造制度を利用している共有船主など17事業者が、旅客船で新型コロナウイルス感染症にどう対応しているかを紹介している。旅客船の新型コロナ対策では、日本旅客船協会が策定した「旅客船事業における新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」に基づき対応しているだけでなく、独自に取り組んでいる事業者も見られる。その情報発信を後押しするとともに、他の事業者にとってヒントにつながることを期待して、HPにまとめて紹介することになった。
新型コロナの対策事例では、抗ウイルス・抗菌対策、船内消毒のノウハウ習得、対策のPRの工夫、乗客のPCR検査実施や陽性反応者の早期隔離、大部屋の個室化、陰圧スペースの整備―に分類。各社の取り組みを写真で説明している。国や都道府県の新型コロナ対策補助金制度など支援策15件も掲載している。HP作成段階から、事業者からは「旅客船の取り組みについて公的な機構からの情報発信はありがたい」「他社のHPを参考に自社の取り組みも改善していきたい」など声があったという。内容的には、旅客船事業者を対象としているが、訓練や隔離、陰圧スペースについては貨物船事業者にも参考になると見ている。JRTTでは、今後も新型コロナ対策の情報を集めてコンテンツを充実させてサイトを随時更新していく予定。