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瀬戸内海汽船とJR西、高速船「シー・スピカ」をお披露目
2020.08.21
フェリー
瀬戸内海汽船グループとJR西日本グループが建造を進めてきた高速船「SEA SPICA」(シー・スピカ)が20日、広島(宇品)港でお披露目された。同船は瀬戸内クラフトで建造。建造に当たっては、鉄道建設・運輸施設整備支援機構(JRTT)の共有建造制度を活用した。JRTTは2018年度に国内クルーズ船の共有建造制度を創設したが、同船が適用第1号となった。広島(宇品)港と三原港を結ぶ「とびしま海道・しまなみ海道エリア」に就航する予定で、瀬戸内エリアでの海事観光の新たな目玉に育てていきたい考えだ。
同船は90トン、航海速力22.0ノット、旅客定員90人の双胴船。JR西日本イノベーションズと瀬戸内シーラインの合弁会社、瀬戸内たびコーポレーションとJRTTが保有し、瀬戸内シーラインが運航する。効率的な周遊を可能とする高速航行性能や、優れたデザイン性、快適な旅客空間に加え、訪日外国人向けの船内案内設備やバリアフリー環境を整えている点が特長。新型コロナウイルスの感染拡大が問題となる中、抗菌・抗ウイルス空気触媒施工により、感染防止にも配慮した。同船のアンバサダーはSTU48が務める。
瀬戸内海汽船グループとJR西日本グループ、国土交通省中国運輸局は2019年5月に「せとうちエリアの海事観光の振興に向けた連携協定」を締結していた。新造船の導入により、海事観光の推進につなげていく。
写真左:広島で開催された就航披露式
写真右:「SEA SPICA」