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名門大洋フェリー、全船舶に抗ウイルス・抗菌加工
2020.07.03
フェリー
名門大洋フェリー(大阪市)は、新型コロナウイルス感染症の防止対策として、船内消毒や空気循環に加えて、全船舶に抗ウイルス・抗菌加工を実施している。1日明らかにした。特定のウイルスや細菌を持続的に減少、抑制させる無機溶剤を船内全体に噴霧することで、耐久性の高いコーティング加工を行う。使用する抗ウイルス・抗菌加工は抗菌製品技術協議会(SIAA)の安全性基準に適合しており、SIAAマークを取得すべく申請を予定している。SIAAは経済産業省のガイドラインに沿って運営され、適正で安心できる抗ウイルス・抗菌・防カビ加工製品の普及を目的に、メーカーや試験機関が加盟する団体。SIAAマークは、SIAAガイドラインで品質管理、情報公開された製品に表示されている。
運航するフェリー4隻の操舵室、乗組員居住区を含む全区画が対象。船内で乗客が触れる壁や手すり、エレベータのボタン、客室内、レストランのテーブルやイスなどで施している。作業は6月25日から行い、7月22日完了予定。作業後は抗ウイルス・抗菌加工済みのステッカーを掲出する。また同社は船内やターミナルで、従業員や乗客の検温など実施。現在休業中の船内レストランのバイキングは、料理の小分けラップ掛けや利用客数を減らすなどで対応して、7月15日から再開するという。写真はいずれも抗ウイルス・抗菌加工の作業風景。
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