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NCLH、コロナ禍で損失18.8億ドル計上

2020.05.15
業界

ノルウェージャン・クルーズライン・ホールディングス(NCLH)の今年第1・四半期(2020年1月~3月)は売上高12億4688万ドル(前年同期比11パーセント減)、純損失は18億8097万ドルに達した。新型コロナウイルスの影響が深刻で、16億ドル超の減損損失を計上した。

24億ドルの増資やその他の対策で、2020年3月31日現在、同社は約37億ドルの資金を調達。フランク・デル・リオ社長兼CEOは「運航休止が18カ月以上続いたとしても乗り越えられる状況」と説明している。

現在、同社船隊の大半がコールド・レイアップ(係船)に移行。秋以降の段階的な運航再開を見据えているが、第2・四半期、第3・四半期も赤字を予想している。

NCLHはノルウェージャン・クルーズ・ライン、オーシャニア・クルーズ、リージェント・セブンシーズ・クルーズの3プランドを運営。全28隻・約5万9150床を保有、世界490以上に寄港している。2027年までに引き渡し予定の客船9隻の建造を発注済み。

デル・リオ社長兼CEOは「顧客は引き続きクルーズへの参加を強く希望しており、さらなる需要を見込んでいる」とし、事業再開に向けて「米国はじめ各国政府、公衆衛生機関と協力して、次のレベルの健康・安全基準の強化を24時間体制で取り組んでいる」と述べている。運航中止に伴い、同社は予約客に現金での払い戻しに応じる一方、120パーセントのリファンドで2022年までのクルーズ予約を受け付けている。

衛生管理について同社は、「米国疾病予防管理センター(CDC)をはじめとする連邦政府機関、公衆衛生当局、さらに運航地域の国や地方自治体と協力し、運航再開後も乗客、乗組員、訪問先の地域社会の健康、安全、安心を確保するために必要なあらゆる措置を講じていく」としている。

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