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独造船大手オーナー「客船建造市場回復までに10年」

2020.04.17
業界

ドイツ大手造船会社マイヤー・ベルフトのオーナー、バーナード・マイヤー氏は、客船の建造市場が昨年並みに戻るのは10年後の2030年と予測している。

関係者向けに限定公開した動画でマイヤー氏は「400隻超のクルーズ船が一斉に運航を停止したことはこれまで一度もなく、1973年の石油危機や2001年の世界同時多発テロ事件、2008年の金融危機の時と、今回の新型コロナウイルスの危機は全く異なる難題」と発言。「回復はかなり先のことになると予想しており、クルーズ船建造市場が昨年並みに回復するのは2030年になる」と予測している。

さらに、経営難に陥ったクルーズ船社が所有する船を手放した場合、安価な中古船が増え、客船の建造計画や船価が長期間にわたって混乱する可能性があるとも指摘した。

同社のトーマス・バイジェンド常務取締役は「年末までに運航を再開するクルーズ客船は全体の50~75パーセントという市場観測筋の見方もある。クルーズ船社の黒字化は2022年まで達成しないだろう。客船建造の新規受注は2023年か2024年になるだろう」と述べた。

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