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クイーン・エリザベス、今春の日本発着含むアジア寄港中止
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、キュナード・ラインは2020年3月から予定していた「クイーン・エリザベス」(9万901トン)のアジア寄港を中止した。2020年3月8日から5月15日までのクルーズをすべて中止、4月11日・20日・29日、5月6日発の横浜発着日本周遊クルーズ4本と前後の片道クルーズ2本(3月9日発シドニー~横浜、5月15日発横浜~バンクーバー)も中止となった。対象コースに乗船予定だった乗客へは全額返金する。
アジア寄港に代えてオーストラリア配船を延長する。その後5月に予定どおりアラスカ配船となる。バンクーバーへ向かう際、ニューカレドニア、ハワイ、ロサンゼルス、サンフランシスコを経由する。新しいコースは21日(金)午前7時(日本時間)に公開の予定。現時点で9月からの日本発着を含むアジア周遊クルーズに変更はない。
あわせて、「クイーン・メリー2」(14万9215トン)についても香港寄港をシンガポール寄港に変更した後、アジア寄港全体を中止し、オーストラリア配船とした。
同社では、乗船前14日以内に中国本土、香港、マカオを訪れた、または経由した乗客と乗組員の乗船を拒否している。シンガポール、台湾、タイ、日本、韓国、マレーシアを訪れた、または経由(飛行機での乗り継ぎなどの経由も含む)した全ての人は、インド洋・太平洋エリアの寄港地で入国できない国が増えており、注意喚起している。乗船前14日以内に対象の国を訪れた、または経由した全ての人は、乗船前にスクリーニングを実施し、乗船可能かどうかの審査の強化対象となる、としている。
同社は、今春の日本周遊には初寄港地も多く、乗客にクイーン・エリザベスでのひとときを提供できることを心待ちにしていた。多くの人が楽しみにしていたクルーズを提供できないこと、海外からの乗客に美しい日本を紹介できる機会を失ったことを誠に残念に思う、とコメントした。