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酒田港、クルーズセミナー開催 MSCのモレリ社長ら講演

2020.01.30

山形県と“プロスパーポートさかた”ポートセールス協議会は28日、酒田港の外航クルーズ船寄港を目的とした「イブニングセミナー in 酒田」を山形県、酒田市の職員や民間団体、企業向けに酒田市内で開催した。行政や観光関係者ら約110人が参加した。

セミナー内でMSCクルーズ・ジャパンのモレリ・オリビエロ代表取締役社長は、2021年に「MSCベリッシマ」(17万1598トン)が酒田港に複数回寄港することを明らかにした。2019年9月に続き、MSCクルーズの客船が同港に寄港することになった。「ベリッシマはスプレンディダよりも大きな船。輸送手段の増強や、より多くのボランティア、より好意的な観光地での対応が必要になる。寄港する日まで一緒に取り組んでいきたい」と語った。

第一部では海事プレス社の斉藤正幸客船誘致推進部長が、「MSCスプレンディダ」(13万7936トン)が2019年9月に酒田港に寄港した際の乗客へのアンケート調査に基づき、その反応や反省点などについて報告した。乗船客612人(外国人乗客含む)が回答したアンケート調査では、酒田港が日本で感動した港のトップに選ばれた。「(酒田での歓迎イベントに90パーセント以上の回答者が満足していることを踏まえ)岸壁や街中でのイベントやおもてなしへの好感がこの結果の最大の理由。草の根の交流が非常に重要である」と述べた。認知度の向上や訴求ポイントの定着、継続したポートセールスなど、今後の課題についても語った。

セミナーの冒頭、山形県の武田啓子観光文化スポーツ部長があいさつに立ち、「2017年に外国客船が初寄港して以来、毎年新たな客船が初寄港するなど寄港回数は年々増加している。今後も皆と一体となり客船誘致に全力で取り組み、また酒田に行ってみたいと思ってもらえるよう観光地の魅力向上や受け入れ態勢の充実に努めていく」と述べた。セミナー終了後には意見交換会を開催した。

写真左:セミナーの様子
写真右:モレリ社長

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