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フッティルーテン、沿岸急行船3隻を電池式ハイブリッド客船に
2019.09.06
外国船社
ノルウェー沿岸で定期船を運航するフッティルーテンは、2021年までに3隻を電池式ハイブリッド探検船に改造する。改造とともに船内のインテリアをすべて改装し、最新船で好評のサイエンスセンターやウェルネスエリア、ゾディアック(エンジン付きゴムボート)の出発ステーションを追加、探検船としてよりアップグレードを図る。定期航路のほか、ノルウェー沿岸の厳選された見どころを網羅する新しい航路での探検クルーズを年間を通して実施する計画。
改造と同時に船名も変更する。2020年第1四半期には「オットー・スヴェルドルップ」(現フィンマルケン)が新たな探検船として再就航する。2021年第1四半期には「モード」(現トロルフィヨルド」と「エイリーク・ラウデ」(現ミッドナットソル)が再デビュー予定。いずれの船名もノルウェーにゆかりの深い人物や船に由来しており、オットー・スヴェルドルップはグリーンランドを初めてスキーで横断した探検家、モードはノルウェー人探検家ロアール・アムンセンが南極探検を実施した極地船、エイリーク・ラウデは「赤毛のエリック」の名で語り継がれるバイキングの首領の一人でグリーンランドの“発見者”でもある。
同社は今年7月に世界初のハイブリッド探検船「ロアール・アムンセン」(2万889トン)を就航させたばかり。ノルウェーでは商船やフェリーを中心に電池式ハイブリッド船の導入が急増しており、クルーズ業界ではフッティルーテンが他社に先駆けての導入となった。
写真は改装後の船内イメージ図
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