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東海汽船、来年就航船2隻の船体デザイン・船名を発表
東海汽船は5日、2020年6月に就航予定の貨客船とジェットフォイルの船名と船体デザインを東京湾のレストランシップ「ヴァンテアン」船上で発表した。
新造貨客船のネーミングは、初代・2 代目と約半世紀にわたり受け継がれ、多くの方に愛されている同社を象徴する「さるびあ丸」の名を継承する。また、高速ジェット船は、「セブンアイランド結 ゆい」と命名された。
発表会では山﨑潤一社長があいさつにたち、「今年11月に創立130周年を迎える機会に2隻の新造船を建造している。1隻が6,000トン級の貨客船と、日本での建造が25年ぶりとなるジェットフォイルで、ともに順調に建造中で1年後の6月、7月に就航となる。この良いタイミングで命名と船体デザインをお披露目してPRに励んでいきたい。この新造貨客船のカラーリングおよび高速ジェット船のネーミングとカラーリングは、建築界、美術界、デザイン界で幅広く活躍している美術家の野老朝雄(ところあさお)氏にお願いした。船のデザインは初めてとのことで、非常に熱心に、情熱的に何回も船乗ったり、島に渡っていただいた。野老さんによって、化粧をされ、ドレスアップされた2隻の船が、野老さんのコーポレートカラーである「藍色」、まさに東京アイランドブルーといってもいい黒潮の色に、悠然と優雅に、そしてスビードをもって走る姿を想像すると今から楽しみである」と期待を込めた。次に、貨客船の外装デザイン、ジェットフォイルのネーミングとカラーリングを担当した野老氏が壇上にたち、「さるびあ丸のカラーリングは、側面には元気な波しぶきをあげているような感じになればよいとそのような文様をあしらった。見送る方、乗る方などいろいろな見方を考えて配置をし、シンプルに藍と白にした。島の子供たちは車や飛行機より船の絵をまず描くと聞き、子供たちも真似しやすいものに。また、波文様の船といえばさるびあ丸というようになればとデザインした」と貨客船のデザインを説明。続いて高速ジェット船のネーミングとカラーリングも野老氏が発表し、「高速ジェット船については、ネーミングは、島と島を結ぶことなどを意識し、2文字を継承した。ロゴは、漢字を書き直すプロジェクトの一つで、どこから見てもということが分かるようにした。デザインは、ノット(結び目)などを意識し、色のかたまりとして配置、機能をもったメカニカルなものが恰好よいので、それらが目立つようにと考えた」などと紹介した。
▼さるびあ丸(主要目)
運航予定:2020年6月末、総トン数:約6,200トン、全長:約118メートル、全幅:約17メートル、満載喫水:約5.4メートル、航海速力:約20ノット、主機関:2サイクルディーゼル、旅客定員:1,343人※指定席は733席、コンテナ、積載数:38ケ
▼セブンアイランド結(主要目)
運航予定:2020年7月、総トン数:約165トン、全長:約27.36メートル(水中翼ダウン時)、全幅:約8.53メートル、深さ:約2.59メートル、最大速力;43ノット(約80キロメートル)、馬力:3800HP×2,旅客定員:241人
写真(左)デザイン画を持つ、山﨑社長と野老氏(中)さるびあ丸(船体イメージ図)(右)セブンアイランド結(船体イメージ図)