2代でつなぐ、飛鳥の古今東西
親⼦2代で客船・飛鳥を追い続けるVOLVOXの写真家、中村庸夫⽒・武弘⽒。
「初代・⾶⿃」、そして「⾶⿃Ⅱ」の雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。
「初代・⾶⿃」、そして「⾶⿃Ⅱ」の雄姿と撮影時のエピソードを届けよう。
神戸メリケンパークオリエンタルホテル前の中突堤旅客ターミナルに接岸しようとする飛鳥Ⅱ
神戸港の飛鳥と飛鳥II
初代「飛鳥」は神戸港に入る際はもっぱらポートアイランドと市街地を結ぶ神戸大橋の神戸ポートターミナルに接岸していて、私はよくヘリコプターから赤い橋をアクセントにするように撮影を行った。
飛鳥の2006年の引退に合わせるようにポートタワーのすぐ前に税関・入管・検疫などの機能を持つ中突堤旅客ターミナルが完成。以後飛鳥Ⅱの時代になると、中突堤旅客ターミナルの利用が増え、ここでの撮影も増えた。
中突堤は市街地からも近く、港の雰囲気は抜群だ。メリケンパーク、神戸ハーバーランドなどからも客船や観光船の入出港を間近に楽しむことができ、対岸のモザイクから停泊する船体全体が見える絶好のロケーションだ。港神戸のウォーターフロントのにぎわいの拠点である。おまけに神戸メリケンパークオリエンタルホテルの最上階南側のバルコニー部分に灯台が設置されており雰囲気もいい。
現在は大型の外国客船は神戸ポートターミナル、中小型船は中突堤に入ることが多い。
赤い大きな橋のたもとの神戸ポートターミナルを目指して入港してきた飛鳥(撮影=中村庸夫)
VOLVOX〈ボルボックス〉
中村庸夫・武弘親子が撮影を務める海洋写真事務所。七つの海を撮り、国内外で写真集、著書を100タイトル以上出版してきた。初代・飛鳥の就航以来、外観写真を撮り続けている。2006年に交通文化賞、2010年に海洋立国推進功労者表彰受賞。
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