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HOME > 特集INDEX > アイーダ・プリマ(アイーダ・クルーズ) ハンブルクでついにお披露目 日本生まれ、ドイツ仕様の最新鋭客船
アイーダ・プリマ
冬のヨーロッパでも
快適にクルーズできる仕様

船内には衛生に配慮した設備も多く見かけた。レストランの入り口にある、手の消毒液が出てくる装置はモダンなデザインのものが据え付けられている。パブリックエリアのトイレの出入り口はドアに触れることなく手をかざして開閉する自動ドアだ。感染症などの流行防止に配慮しているのだろう。

上部デッキには大掛かりな施設が多く造られた。後部のプールデッキには3デッキ分の高さを滑り降りるチューブ形のウオータースライダーが。船から飛び出した部分は透明になっておりスリル満点だ。大きな浮輪に乗って回遊できる流れるプールもある。最上階の屋外スポーツデッキは、冬季はスケートリンクとして使用される。屋内にスケートリンクを備えた客船はあるが、屋外型のスケートリンクは初めてだ。

通年西ヨーロッパに配船される予定の同船はスケートリンクの他にも冬を楽しく快適に過ごす工夫がなされている。プールエリアは船中央、後方の2カ所とも屋内仕様(うち1カ所は開閉式屋根)で、室内の気温は20〜25度に保たれている。航行時に船体と水の摩擦抵抗を減らす三菱重工の最新技術「三菱空気潤滑システム」(MAL S)や、先述の垂直な船首も、波が高くなりがちな冬の欧州を航行する際の大きな助けになるだろう。

ウオータースライダーも、空中ブランコも、ビール醸造所も、近年の超大型客船の世界では搭載している船は他にもある。しかし三菱重工が10年前に建造したプリンセス・クルーズの「ダイヤモンド・プリンセス」「サファイア・プリンセス」(11万5875トン)は吹き抜けのアトリウムや大きな屋内プールこそあれ、搭載する施設はレストラン、シアター、バーにカフェと、シンプルなものだった。もともとプリンセス・クルーズの客船は、大掛かりなアミューズメント施設よりも、細やかなサービスや食事の質などソフト面で勝負するプレミアム客船だ。しかしアイーダ・プリマは斬新でスケールの大きな施設が好まれるカジュアル客船に属し、その中でもさらに流行の最新施設を満載している。この10年で大きく進化し多様化したカジュアル客船の付加施設が、建造に時間と労力がかかった「想定外」のひとつだったのではと感じた。

「現代最新鋭」のカジュアル客船としての施設を備えるアイーダ・プリマ。プールなど大掛かりな施設はビビッドな色も使われているが、基本的な内装デザインは色調はアースカラーを中心に控えめで、自然素材(に見えるもの)を多用し、洗練されている。上級クルーはドイツ人が多く、まじめな接客態度は日本人に合うだろう。日本での販売ルートがないことがつくづく残念だ。

■取材メモ

船名:アイーダ・プリマ(アイーダ・クルーズ)
総トン数:12万5572トン
全長:300メートル/型幅:37.6メートル
乗客定員:4,763人(最大)/乗組員数:1,016人
造船所:三菱重工業長崎造船所
船籍:イタリア
問い合わせ先:アイーダ・クルーズ
※日本での販売代理店はなし
https://www.aida.de/ (ドイツ語版・一部英語)

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