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HOME > 特集INDEX > 山形の“んめもの”に会いに行く

肥沃な土壌が
美味なる酒を生む

甲州種で醸す香り高い白ワイン
●月山ワイン山ぶどう研究所
鶴岡中心部から車で約30分の朝日地区にあるワイナリー。原料はすべて近隣農家が栽培したブドウを使い地元産100%を誇る。甲州種で造った白ワイン「ソレイユ・ルバン甲州シュール・リー」はジャパン・ワイン・チャレンジ2017で最高位賞を受賞。750ml 2,160円。
郷土の味を引き立てる力強い酒
●東北銘醸
「初孫」の銘柄を主に、1893年(明治26年)の創業以来、昔ながらの生酛造りを続ける。IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)2018で最優秀酒蔵賞、全9部門中6部門でゴールドを獲得。杜氏の後藤英之さん(写真右上)は杜氏歴36年。敷地内には酒造資料館も。左/魔斬純米本辛口(720ml 1,323円)、右/伝承生酛(720ml 929円)

さて、山形はフルーツ王国としても知られている。サクランボをはじめ、ラフランスや桃、ブドウやメロンなどがあり、特に内陸の寒河江市はサクランボの一大生産地。最上川と寒河江川に挟まれた市内300カ所に観光サクランボ園も点在し、6月上旬からサクランボ狩りが楽しめる。赤く可愛い形と甘酸っぱい風味。果実味たっぷりのジェラートもぜひ!

そしてフルーツ王国が育んだお酒にワインがある。ブドウの生産量は全国3位を誇り、北海道、山梨、長野と並ぶ日本ワイン4大産地のひとつに数えられる山形県。日本ワインとは国産ブドウ100 %で国内醸造したワインを指すが、山形県のワインのほとんどは県産ブドウを使用している。

山形県でのワイン造りは1873年(明治6年)頃から始まり、現在県内には14のワイナリーが個性を競い合っている。その一軒、鶴岡市朝日地区の「月山ワイン山ぶどう研究所」では、山ぶどうで醸す赤ワインとともに昨今は、「ソレイユ・ルバン甲州シュール・リー」という白ワインが人気だ。ブドウは庄内の櫛引(くしびき)地区などの農家が栽培する甲州種。この品種は山梨が有名だが、実は山形での栽培も250年の歴史を数え、幕末に庄内藩家老が持ち帰って自宅に植えたのが始まりとされている。しかし、房が下がるブドウは“武道が下がる”ということで、近くの農家に移植し栽培を伝授したというエピソードも。甲州種はもとは生食用だったが、2005年、醸造責任者の阿部豊和さんが中心となって同社でワインを手がけた。ちなみにここは甲州ぶどう栽培の北限地。寒暖の差と冷涼な気候は、酸と糖度がより高くなるのだそうだ。口に含むとふわりと漂う果実味と酸の余韻……。山梨産ワインとはひと味違う深みがある。

山形と言えばもちろん屈指の米どころであり、日本酒も秀逸なものがそろっている。県内には50軒以上の酒蔵があるが、酒田港からも近い蔵元「東北銘醸」では、創業以来、“生酛造り”一筋で酒を醸している。生酛造りとは、空気中の乳酸菌を活用した昔ながらの酵母育成法。香り豊かで力強い喉ごしが特徴で、郷土のさまざまな料理の味を引き立ててくれる。

地産地消の新しき美味
果物王国で出会う旬
新たな酒田フレンチを目指す
●レストランNico
酒田フレンチの人気の一軒として知られるレストラン。住宅街に立つ白い三角屋根の外観が印象的で、店内も洗練された雰囲気。オーナーシェフの太田舟二さんが手がけるのは、地元の食材を独自のスタイルで表現する絵画のようなひと皿だ。ランチは2,160円のプチコースと、4,320円のプレミアムコース。
フルーツ狩りとジェラートを満喫
●さくらんぼ会館
酒田から車で約100分の距離にある道の駅寒河江(さがえ)。その敷地内にある当施設では通年各種くだもの狩りの案内をしている。なかでも市内300カ所もの観光さくらんぼ園は国内最大規模(4月?6月上旬が最盛期)。施設内で手作りする新鮮なジェラートも人気。

そして郷土の味に新しい扉を開いたのが、“食の都庄内”を全国的知名度にしたとも言われる酒田・鶴岡のフレンチやイタリアンだ。庄内の食材、地産地消に心をくだく名店は多くの著名人にも注目され、酒田では「酒田フレンチ」とも呼ばれるほどに普及。その一軒「レストランNico」のオーナーシェフの太田舟二さんは、酒田フレンチの礎を築いた「レストランロアジス」のグランシェフ太田政宏さんの次男で、日々独自のフレンチを追求している。地元の野菜や魚など、山形の食材だからこそ生まれる美味なるひと皿。それは目にも舌にも感動を呼ぶ素敵な食の時間をもたらしてくれる。

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